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誤嚥防止とは?

2019/05/31

こんにちは。川崎・横浜を中心にご利用者様の自宅、施設にて訪問マッサージをご提供していますKEiROW武蔵小杉ステーションです。
 

皆様は誤嚥性肺炎という言葉を聞いたことがあるでしょうか?最近、死因の上位に肺炎が上がっていますが、誤嚥性肺炎がその死因の順位を押し上げる一因となっています。
今日はその誤嚥を防ぐべく、誤嚥防止について少しお話したいと思います。

 

<誤嚥とは何か?>

 1. 誤嚥とは、食べたものや細菌が胃に入らず誤って気管に入ってしまうことです。誤嚥をしても
   気が付かないことや寝ている時にも誤嚥のリスクがあります(口を開けて寝ていて細菌が入る
   等)。この細菌が肺に入ることによって誤嚥性肺炎が発症します 。

 

<なぜ誤嚥が起こるのでしょうか?>

 1. 病気やお薬の影響もあるのですが、加齢や体の衰弱も大きな要因となります。

   ①. 噛む機能、飲み込む機能の筋力低下
   ② . 口のなかで飲み込みやすい形にまとめる力の低下
    (ア) 歯、舌、唇、頬、咀嚼筋を用い、飲み込みやすい形にしますが、その機能の低下
   ③. 唾液の減少(殺菌作用の低下、嚥下が困難になります。)
   ④. 嚥下反射の遅れ(飲食物を飲み込む際の気管と食道の入り口を自動開閉する反社機能の
      遅れ)

 2. また、元気に生活するためには、自由に動けること、自由に食べられることが重要になり
   ます。自由に動けることは皆さま注意をされていて体操をしたりウオーキングをされたり
   していると思いますが、自由に食べられることのケアはおざなりになる方がいらっしゃる
   と思います。それも誤嚥の原因の一つになります。

 

<自分で気を付けてできる誤嚥防止は?>

 1. 歯科治療(歯を治すのみならず噛み合わせを整える、顎関節の動きを整える、顎の動きを整え
   る、噛み締め対策を行う。)。義歯についても噛み合わせや歯並びを整えることも重要です。

 2. 口腔清掃(口のなかの清掃)。義歯の清掃。口の中にはたくさんの細菌がいます。きれいに保
   つことで細菌を減少させることができます。(うがい、歯磨き等)

 3. 食事姿勢の改善

   ①. 座位姿勢
    (ア) 頭と身体がやや前かがみ。(頭があがった状態ですと気管に入りやすくなる)
    (イ) 座骨でしっかりと座る。(骨盤が後ろに倒れる仙骨座りはNG)
    (ウ) 下肢はすべて90度。(足首、膝、股関節)
    (エ) 足底設置
   ②. ベッドでの姿勢
    (ア) ギャッチアップ30度~60度。頭部を前傾させる。(寝た状態ですと器官が開いて、
                  気管に入りやすくなります。)
    (イ) 足底設置(タオル等を置く。)
   ③. 胃液の逆流を防ぐため、食後すぐに横にならず、最低30分~1時間ほど座っていることが
             望ましいです。

 

以上、ご自分で注意できる点については注意していただくと誤嚥防止に役立ちますので実践してみてください。

武蔵小杉ステーションには誤嚥防止指導員の資格を持った施術家がおりますので、訪問マッサージの際または施設での誤嚥防止体操時などにさらに進んだ誤嚥防止指導、説明が可能ですので、気になったかたはお気軽にご連絡をください。