重症筋無重力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)

お問い合わせはこちら

ブログ

重症筋無重力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)

2019/11/05

こんにちは。川崎市中原区、南武線平間駅に店舗を構え、川崎・横浜を中心にご利用者様のご自宅・施設にて、訪問マッサージをご提供していますKEiROW武蔵小杉ステーションです。

 

先日までは皮膚系についてお話しましたが、今日からしばらくは代謝・内分泌・免疫系の医療知識について1つずつお話したいと思います。今日は重症筋無重力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)についてお話します。

 

<重症筋無重力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)とは>
■女性に多い、筋力低下が特徴の自己免疫疾患
神経から筋肉への命令が伝わらず、疲れやすくなったり力が入りにくくなる疾患。通常、神経筋接合部(神経と筋肉の接する部分)では神経伝達物質であるアセチルコリンが神経から筋肉へと信号を伝えているが、自己抗体によってこの仕組みが不全となることで発症します。自己抗体が作られる原因は明らかではないが、75%の患者に胸腺腫など胸腺の異常があり、関与が疑われています。早期の治療により、発症者の半数ほどが服薬しながら日常生活を送ることができます。一方で治療が功を奏しない例も1割程度あります。

 

<症状>
●筋力低下 ●昜疲労性(疲れやすい) ●眼瞼(まぶた)下垂 ●複視 ●クリーゼ(ストレス、外傷などで急に全身の筋肉が麻痺して呼吸困難となる)

 

<治療法>
 対処療法:神経から筋肉への信号伝達を強める薬剤(コリンエステラーゼ阻害薬)を用いる
 免疫療法:ステロイド薬や免疫抑制薬を用いて、自己抗体産生を抑制する
 気管挿管:クリーゼの状態での呼吸状態が悪いときに行う
 血液浄化療法:自己抗体を除去する
 大量ガンマグロブリン療法:免疫の異常を正常化させる
 手術:難治性の場合、胸腺腫の有無にかかわらず、その切除を行う

 

<高齢者には注意が必要です>
① 胸腺腫の合併する頻度が若年より高い
② まぶたの皮膚は加齢によって緩むため、眼瞼下垂であるかどうかの評価が難しい

 

川崎、横浜を中心に訪問マッサージをしている中原区のKEiROW武蔵小杉ステーションでは、様々なご利用者様がいらっしゃいます。様々な病気の医療知識も増やし、適切に真摯に訪問鍼灸マッサージに対応しております。訪問鍼灸マッサージをご希望の方は是非KEiROW武蔵小杉ステーションにご連絡ください。